納豆はカラダに良いんだから毎日食べなさい、と言われ育ってきました。「納豆=健康」。この意識、すっかり食生活に馴染んでいます。
アイキャッチの納豆画像は、健康らしからぬ雰囲気で仕上げてみました。しかも納豆主婦って何・・・とくに深い意味はありません。ただなんとなくパンチのきいたものが作りたかった。
どうも、主婦カオジロです。
納豆の健康効果って、あまりにも私たちの生活の中に浸透しすぎて、
っていう状態に陥っている人も多いかと思います。
そんなあなたのために(と言いつつ自分のために)、あらためて納豆の健康や効能について文献で調べました。
いざっ図書館へ!ママチャリ走らせレッツゴー。
納豆の機能性
健康食といえば納豆やヨーグルトの発酵食品が必ずと言って良いほど上位に挙がりますが、じゃあ納豆の何が体にいいの?と問われれば尻込んでしまう人も多いはず。
そこで私カオジロは、図書館で『日本の伝統食品事典』(日本伝統食品研究会編)という館外持出不可のぶ厚い本を片手に、納豆について色々調べました。
ここだけの話、わたし幼い頃から図書館が大好きなんです♪ 本はもちろん、書籍が整然と並び、人が潜めきあうあの雰囲気、匂いも好きで。
ではさっそく見ていきましょう。
肥満&老化予防に納豆!ダイズサポニン・レシチンが豊富
ダイズサポニン・レシチンが豊富に含まれ、過酸化脂質の生成が抑制され、血液中の中性脂肪を減らし、肥満防止になる。
コレステロールを低下させ、動脈硬化を予防し、老化の原因となる活性酸素を消去する。
また、レシチンは脳細胞を活性化させ、記憶力をアップさせ、認知症の予防にもなる。
出だしから小難しい言葉がズラリ。
個人的には過酸化水素は知ってるけど、過酸化脂質って何よ?状態です。
これよく読んでみると「コレステロール低下」「動脈硬化予防」「活性酸素除去」「認知症予防」という、現代人に響く魅力的なワードが並んでいることに気がつきましたか?そんな納豆が店頭で数十円で簡単に手に入れられるのも、納豆の魅力ですね。
主婦的には、
- ・「コレステロール」→夫の健康診断の結果が気がかり。
- ・「動脈硬化」→親、心配。
- ・「活性酸素除去」→お肌のシミ、シワ、老化を予防するっていうのは聞いたことがあるぞ。
- ・「認知症予防」→やはり親が心配。
という連想が頭をよぎります。
男性の多くは、活性酸素なんて初めて聞いたぜという方が大半かもしれませんが、シミ・シワやアンチエイジングを気にする私たち主婦にとっては、雑誌や新聞・メディア等でよく目にする言葉なんですよね。
納豆、食べればいいのに・・・。
コレステロール高めなうちの夫には、ぜひ納豆を食べてもらいたいところ。まぁいくら私が夫に”納豆の健康効果”を力説したところで、食べないものは断固として食べないんでね〜。
納豆に限らずですが、美味しいなと感じるものを夫婦間で共有できないっていうのは、ホント、悲しいものです。
ハイ。ちょっと愚痴ってしまいまいました。
トリコロールじゃないよ。納豆にはα-トコフェロールが含まれる
これはトリコロール。
・・・トコフェロールっ!
ダイズにはα-トコフェロールが含まれ、納豆にも抗酸化性成分がある。
抗酸化成分、つまりは活性酸素が増えるのを抑制しようという働きを持つ成分なんです。
また、ビタミンEの働きをする物質がいくつか存在する中で、このα-トコフェロールはその大部分を占めることから、α-トコフェロール量をビタミンEの摂取基準としよう、と定めています(日本人の食事摂取基準・2015年版より)。
つまりまとめると、
大豆
▼
α-トコフェロールが含まれる
▼
ビタミンEが含まれる
▼
活性酸素を除去する働きがある
▼
老化・シミ予防・生活習慣病の予防にもなる
という訳です。
恐るべし、ダイズ。
女性ホルモンと似た働きをする、イソフラボン。
イソフラボンが含まれ抗酸化性が強い。また、エストロゲン(女性ホルモン)と構造式が似ていて、働きも似た性質がある。代替ホルモンとして作用する。また、タンパク質結合して吸収に欠かせないものである。
女性ホルモン。この、”ホルモンバランス”が崩れると、本当大変な目に遭います。
こやつは、ホント、繊細で厄介で、イライラするし眠くなるし疲れちゃうし、一生うまいこと付き合っていかなくてはならない大事なヤツだなーってつくづく思います。
どんなにまちがっても、納豆売場に「女性ホルモン不足のあなたに!」なんてPOPは出さないようにしましょうね。確実に女性たちの反感を買います。繊細なんです。
ムチンが豊富
粘膜を保護し、傷ついた場合、炎症を防ぎ、回復させる効果がある。
また、胃や腸の粘膜を回復させる効果がある。
納豆に含まれる分解酵素によりダイズが加水分解し、消化がよくなる。腸をきれいにし、便秘をよくする。
ムチンの効果、あなどれませんね。
納豆は皮膚・血管・骨を丈夫にする!ビタミンB2、B12、Kが多く含まれる
納豆にはアミノ酸やビタミンB2、B12、Kが多く含まれ、米食に取って納豆との組み合わせでバランスの良い食事となる。
ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持を保ってくれる。ビタミンB12は、貧血に効果がある。そして納豆に非常に多く含まれるというビタミンKは、骨を丈夫にし、出血した際に血液を固めて止血因子を活性化させると言われます。
ワーファリンは、血液を固まりにくくする薬なのでビタミンKを一緒にとると薬の効果が減弱してしまうので、服用中は納豆の摂取を避けた方が良さそうです。
強い抗菌作用を有する納豆のシビコリン酸
納豆にはシピコリン酸が含まれ、これが金属キレート作用が強く、放射能で汚染した物質を体外に排除する働きがある。
納豆には抗菌性があり、下痢や腸内の悪い菌を抑える。
このシピコリン酸は強い抗菌作用を有し、溶連菌、O-157などへの病原菌の増殖を抑える効果も認められているんです。納豆を子どもに食べさせると、口のまわりがベタベタになって、見てるほうとしては朝からイライラしてしまうんですが。
こうした納豆の正しい知識を持っていれば、子どもだからこそ積極的に食べさせたいって思えますし、無駄にイライラすることも無くなりますね。
納豆で目指せ健康体!ナットウキナーゼ
このナットウキナーゼ、一度は耳にしたことのある人も多いはず。
脳卒中、心筋梗塞などの原因となる血栓症の患者が増えている、この血栓を溶解するナットウキナーゼが納豆にあり、納豆が健康食品として注目され、売り上げが増している。
納豆を作る過程で発酵時に生成される酵素、それがナットウキナーゼです。血栓を分解するのが大きな特徴。
夕食後から就寝前に摂取するのが効果的なのだそう。また、飛行機に乗る等、長時間移動で座席から離れられず血流が滞りやすい時も、直前にナットウキナーゼを摂取すると良いと言われています。
まとめ
手頃に入手できて、当たり前のように食べている納豆。
人のカラダは食べたものでできている。
こうして納豆の栄養素をあらためて知識として頭に入れて、先人の発酵の知恵と工夫に感謝しつつ、美味しくいただきつつ。ちょっぴり良い気分で毎日を過ごせたら、素敵ですよね。
以上、カオジロでしたっ。
おまけ
納豆がもっとすごいことになっています。
なんと、粘らない納豆っていうものもあるんです。
お茶碗1杯につき一粒でも十分?!
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