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20年前に「ディズニーの年パス」を持っていた私がいま思うこと

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20年前に「ディズニーの年パス」を持っていた私がいま思うこと

先日、父と母、子どもと私の4人でディズニーシーへ行ってきました。いわゆる、三世代ディズニーです。
母を除いて、ディズニーシーは初めて訪れました。今回、そこで思ったことを書き綴っていきたいと思います。

朝9時舞浜着、ファストパスは9時過ぎには配布終了。着くや否や「今日はただひたすら並ばないと何も乗れないからね!」と朝から若干イラつき気味の母。なになに??どうした。

感想。すごく、疲れた。

いま一年で一番混雑するのが、ハロウィンクリスマスの時期らしいです。

アトラクションひとつ乗るのに90分待ちなんてザラ。
20年前、ディズニーランドに足繁く通っていた身としては、そんなのありえない。
ポップコーンや肉まんひとつ買うのに30組以上の大行列とか。まったくもって意味がわからない。

そして、キャラクターが、まったくパーク内を歩いていない。。そういえばエントランスにもいなかったし、その辺でサプライズ的に行進してる姿も見かけなかったわ。ショーを観るとかミッキーの家に行くとか、今は並ばないとキャラクターたちに会えないんだね、きっと。

もうかれこれ何十回とディズニーには来園したけど、ディズニーでキャラクターに一度も会えないまま帰ってきたのはこれが初めて・・・。そうか今はこんな感じなんだー、と結構なショックと驚きでした。きっと、ゲストの安全面を考慮してのことかなぁと。



自慢するつもりはないが、ディズニーの年パスで過去に数十回は来園しました

かくいう私も、20数年前はディズニーランドの年パス(=年間パスポート)で何度も訪れていたほどのディズニー大好きっ子でした。

当時はディズニーの近隣に住んでいたので、親が家族全員分のそれを買ってくれたのでした。何回行けば元が取れるからーとは言っていたけど、今思えばかなりの太っ腹。それだけディズニー愛がすごかった。
今もディズニーファンの母。そんな母に影響されてか家族で日曜日の昼下がりに「公園にでも行ってくるか〜」のノリで、よく遊びに行っていました。

主婦カオジロ
当時のディズニー全キャラクターのサインを片っぱしからかき集めてました。写真付きサイン帳は今も宝物。

唯一サインをもらえなかったのはフック船長。当時のフック船長は、指がカチンコチンで曲げられない仕様だったんです。左手はフックのような義手ですから、どうにもこうにもペンが持てない。

また、7人のこびとのスリーピーは、サインしている間に寝ちゃうものだから(コラ)、根気強く何度もたたき起こして書いてもらったのを憶えています。7人のこびとたちは、平日エントランスの端の方で割とのほほんと日向ぼっこしていたから、当時小学生だった私でも絡みやすかったんですよ。笑
あの頃はキャラクターとの距離が近くて、親しみやすくて嬉しかった。

20年前のあの頃。ディズニーシーも、ファストパスという概念も、リゾートラインもスマホもインターネットも無かったあの頃。

開演と同時に、何のアトラクションに乗れば並ばずに2、3回立て続けに乗れるかということも知っていたし、パレードがよく見渡せる場所も知っていたし、ディズニーの◯周年の記念ピンバッジを何度も貰いに行ったり。色んなことを知り尽くしていた。

パーク内を走るのは危ないですよー!とキャストさんに注意されたり。当時、千堂あきほさん似のダンサーさんがいて、密かに憧れを抱いたり(笑)

ディズニー 年パス

そんな当時の思い出は尽き無いですが、
夢と希望と魔法の国。
もうこれ以上に楽しい事なんて世の中にない!そう思っていました。当時小学生だった私。

教育熱心でしつけにかなり厳しかった母が、ディズニーにどんどん心奪われる姿に段々と違和感を覚えはじめたのも、ちょうどあの頃。

当時の私は思春期ですからね。そんなディズニー体験を通して「幸せって、なんだろう。。。」という、漠然とした思いを抱くこととなり、やがて、幸せの方程式探しの旅を始めるきっかっけへと変化していったのでした。

私がディズニーの目と鼻の先に住んでいたのは、数年間。
引っ越してからも、ぼちぼちとディズニーへは連れて行ってもらったものの部活やら受験やらで忙しく、ディズニーとは無縁の生活を送っていました。無意識的に避けていたというのもあり。

十数年が経ち、再びディズニーへ行く機会が訪れました。



いわゆる三世代ディズニー。完全に祖父母孝行。

私と子どもにとっては、初めてのディズニーシー。
今と昔を比較して思ったことをピックアップしてみます。

いまも昔も変わらないところ

隅から隅まで、抜かりの無い演出。寂しさ、虚しさを感じさせる場所がない。
アトラクションの出口ひとつとっても、単なる階段であっても、余剰的なスペースであっても、きちんとそのアトラクションのテーマに沿って「見せる空間」として機能している。

たとえば、お土産屋の入り口サイドに置かれたこんな植栽。

ディズニー 年パス

ミッキー植栽かぁ、いいね!
こういった植栽ひとつとっても、職人芸の光るものだし非常に手が込んでいるモノと感じられて、素敵です。平たく言えば「お金かかってるな〜」なのですが、まあこれ写真撮ってる人や関心を持っている人は見かけなかったですね。みんなアトラクションやショーの方に夢中。

こういうのフツーに家の玄関に置いてあったらめちゃテンション上がるよね!!みたいなノリで撮影した訳ですが、まあ、ディズニーの中で植栽見てテンション上がってる人なんて、他のゲストから見ればきっと変な風に受け取られていたんだろうし、楽しむポイント、ズレてるし!と捉えられてしまうんだろうな。

ディズニー 年パス

メリーゴーランドの乗り物近くに植えてあったローズマリーに触れ、我が子と一緒に時間を持て余していると、「ローズマリーは葉っぱをこすればいい香りがする」ということを初めて学んだ様子。

非常にお手入れされた、色とりどりの花壇。

とくにアトラクションに乗らなくとも、そんな素敵な植え込みや街路灯の飾り付け、空間のあしらいを見ているだけですでに私的にはお腹いっぱいなんですが。。どうやって作られているのかなー?の、引きの視点でついモノを見てしまいます。

ディズニー 年パス
水をイメージした天井のしつらい

人の意識の届かないようなところにまでエネルギーをつぎ込む。細かい配慮を感じさせ、世界観を作り出し、ゲストを楽しませるホスピタリティ。

主婦カオジロ
それが、ディズニーの素晴らしさと思う。

あれから数十年が経ち、色んな企業も、みんなそのディズニーの魅力や集客力から経営理念やマーケティング戦略を学び、真似し、自社にも応用してきた。まわりが追いついてきただけなのかも。

でも、本家本元のディズニーがいまも同じ手法を用いて展開していることに、一抹の寂しさのようなものを感じずには居られなかった。
たしかに、これはこれで素晴らしいのだけれど、そこでとどまっちゃいけないんだよな。そこじゃないんだよな。いまの時代が求めているモノって。

例えば、休みたい時にきちんとイスに座れて休めて、お茶したい時にお茶できて、見たい時に見にいけるだけの余裕。スペース。

「入場制限」というストッパーを外し、ゲストを園内に入れるだけ入れた結果、ゆとりのあるスペースまで提供しきれなくなってしまったように見えた。
大混雑しますがそれでもよろしければ、さあどうぞご入場ください。といった感じが、なんとなくお粗末な印象に映って見えた。今回、それを強く感じた。

ひどい混雑。足が疲れたよう。座りたいよう。ちょっとお茶したい。けどカフェはどこもかなり並んでいる。買ったところで席も空いていない。植栽付近にベンチも無い。寄りかかれる壁もない。レジャーシート敷くのもNG。グズる子ども。疲れる私。ぞろぞろと行き交うゲスト。暑い。風も強くなってきた。足がパンパン。もう帰りたい。外に出たい。

花壇やしつらいに見られたような、行き渡ったホスピタリティはどこへ行ったんだろう・・・

この混雑を体験して、正直、イライラだけが募りどんなに誘われてももう次の来園は無いな、と思ってしまった。

でも。
白い楽器を抱えて演奏する、ブラスバンドのおじさま達はいまも健在。エントランスでゲストたちを温かく迎え入れてくれた。さすが!
それをを見て、ちょっと安心したし、けど勿体ないなぁとも思った。



20年前のディズニーに比べて、かなり驚いたこと

ポップコーンひとつ買うのに長蛇の列。

ディズニー 年パス
場所によって異なるフレーバーを販売している、ポップコーンのワゴンが至るところで見られました。いい香り。ここでしか買えないという、限定性に弱い女子のココロを捉えているのは分かる。

でも、並びすぎでしょ!!って。。30分は待つでしょ、、っていう大行列がちらほら。子連れで、そこまでしてポップコーン食べたいとは思わなかった。
唯一、なんの変哲もないソルト味のポップコーンは、3組待ちでした。でも買わなかったよ。

カフェが無い〜〜。

ディズニー 年パス

先程も書きましたが、ちょっと歩き疲れたからどこかに入ってお茶でもしよう!・・・と思っても、これがなかなか見当たらない。

カフェ、無いっ!!←コレかなり重要。。

やっとそれらしき店を見つけた!と思って安堵していたら、その店舗裏側に続く長蛇の列が。。。
仕方なく諦め、持参した水筒とペットボトルのお茶で喉を潤し、次へのアトラクションへ向かう。そうか仕方ないよね、みんな考えることは同じだから。

すでに足はもうパンパン。
ピクニックシートは安易に通路に敷いたらダメ、座るところない、、じゃあどこで休めばいいのだろう??

手軽にショーが楽しめない。

この日、アトラクションは、比較的空いていた蒸気船と汽車、2階建のメリーゴーランド、フグのような魚が回転する乗り物には乗ってきました。

ディズニー 年パス

90分待ち×3本、30分待ち×4本、の計7アトラクションだけで帰ってきました。ショーは、無し。
これが体力的にも限界。

だから結局この日はディズニー来たのにキャラクターには一度も会えずに帰ってきました。こんなの初めてです。

通りがかりにショーが見れればラッキーだな♪という思考は、今は甘いのですね。。

ショーの始まる2,3時間位前から、ビックリするくらい大勢の方が場所取りしていらっしゃいました。ええ。

むしろ、ショーが始まる直前なんて、危険すぎて子連れでは近寄れないのです。

通り抜けたい人と、場所とっている人のごっちゃ混ぜのすれ違いざまの殺気立っているオーラ、ホント怖かった。
20年前からしてみれば、考えられないくらい恐ろしい。譲り合いとか、ここ小さな子ども通りますから、押しつぶさないでくださいみたいな配慮とか、、、そんなカケラなかった。みんなそこまでしてショーを見たいのだろうか?

この通路通らないと向こう側に抜けられないし、大きく迂回しなきゃいけないし、子どもグズってるし。

そっか、幼い子ども連れて来る場所じゃないんだ、ココ。若くて、体力ある人限定だな。大人が場所取りに夢中になりすぎてるし、危ないもん。結局、大きく迂回しました。

ボールペン一本、850円。

ディズニー 年パス

なかなかのいいお値段です。

ディズニーワンデーパスポート、大人一人6,900円(税込、2015年10月26日時点)というご時世。
チケット代くらい元を取らなきゃ!という思いがアトラクション巡りやショーの場所取りに拍車をかけるのでしょうね。

並んだり待ったりは大前提、だから割とのんびりと気構えている来園者が多いように見受けられた。私なんかのオバちゃんは、2時間も待っていたら腰痛くなりそう。。って思ってしまうけど。

せっかく高いチケット買ったんだから思う存分楽しみたい!という人は、次乗るものはコレ、次は事前予約したレストランで食事、という風に、綿密な計画を立てていないと撃沈するようだ。もしくはディズニー通の人と一緒に行くとか。

今となっては、サプライズ的な楽しみや、行き当たりばったりの予測不能な楽しさを堪能する場所ではなさそうだ。
だから、突如として現れるキャラクター達も、道ばたから姿を消したのだろう。

60分、80分並ばないとキャラクターには会いに行けないのだから。

ディズニーは、今となってはそう簡単には手の届かない場所へと化していました。

ディズニーのベビーカー事情

以前、ディズニーマニアな親戚に「自前のベビーカーは盗まれることがあるから借りた方が良いよ!」と言われたことがある。どうやら、アトラクションに乗っている際に、ベビーカー置き場から持ちされることがある模様。

これには気をつけた方がよさそう。電車の中でもベビーカー迷惑がられる世の中だしね。

今回借りなかったのですが、試しにベビーカーレンタル受付に行ってみれば、レジ横で雨の日用のベビーカー雨よけ・ミッキー柄(購入のみ)なんかも販売されているのを見つけました。ディズニー相変わらず商売ウマいわーと思ったのでした。

さいごに。

ディズニー 年パス
レジ前で見つけて買っちゃった!と、どこまでもオテンバな母。我が子よ、その想い受け止めてあげて。
トミカのダッフィーバス、1500円也。。

こーんなに混んでて、こーんなに疲れてグダグダの孫を見て、また来ようねっ!と母にサラリと言われた意味がわからず、
でもここは”おじいちゃんおばあちゃん孝行”、笑顔で「ね~♪」と答え、別れてきました。

今のママ友には口が裂けても言えない。ディズニーなんてもうコリゴリだよ〜。だなんて。

コレ、一度ママ友たちにポロっと言ってしまったことがあって、かなり変人扱いされました。この記事見たら少しは理解してくれるかななんて。いや別にいいんだけど。

圧倒的多数が、ディズニー大好きで、一度は行ってみたい場所だから。
夢と希望が溢れる場所だから。

自分も、そうだと思っていたから、その圧倒的多数のディズニーファンの熱いハートは理解できなくも無い。

ディズニー 年パス
たとえば、リゾートラインの吊り革が山手線で採用されたら、世の中ちょっとは楽しくなるかもしれないんじゃない?という発想。

でも、少なからず私のように敬遠している人も、きっと居る、はず。

ディズニーのお土産は、お菓子などの消えもの系は良いけど、ぬいぐるみは絶対に買ってこないよう、母にはよく言い聞かせています。(なのにオラフのぬいぐるみ、もらっちゃったけど。。)

我が家は、なるべくディズニーは置かないようにしているので。(子どもも特段ミッキーを欲しがらないです。いまのところ)
ディズニーはアニメや映画はとても素晴らしいのだけれど、キャラクターグッズが部屋中に溢れかえるような生活は、もううんざりです。

モノに頼るな、「夢」は自らの手で作り出せ!!

ディズニーを超える「幸せのカタチ」を、我が子には自分自身で見つけ探し出し、自らの手で生み出す力を養ってもらいたい・・・っていう、せめてもの私の願い。

そんな思いを、長々と書き連ねてみました。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!!




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