わたくしカオジロは、ふだん家で仕事していますが、たまに打合せで外出する時があります。
取引先の近所に、ごはん処の定番”大戸屋”があるので、たまにそこでランチをします。
そこで必ず店員さんに聞かれる事。
「ごはんは、白米にしますか?雑穀米にしますか?」
おお!雑穀米も選べるんかい!タダなら雑穀米の方が良いじゃん♪
ここはすかさず
「んじゃ、雑穀米で。」とオーダーするわたし。
見た目にも美味しい、雑穀ごはん!
モチモチした食感もイイね!
白米から雑穀米に変更できるなんて、ちょっと得した気分♪
それが私の雑穀米との出会い・・・いやそんなことはない。
ということで、今回は雑穀ごはんについて取り上げます。
春のインプロ「健康企画」を考えている私に、今、雑穀キテるぜ!ということを訴求したく。
調べていて意外だったことを、こちらでもシェアしますね。
主婦の認識。雑穀ごはん=健康。時短。≠ダイエット。
ここで、雑穀米に対する主婦の思考を書き連ねてみます。
食べてもモッチリ。良く噛むから唾液も分泌されて、食べ応えもアリ。腹持ちする実感は無いけれど。
よく分からないけど、色々と栄養が詰まってて、お腹もココロも満足。
個装タイプの雑穀米を白米にサッと混ぜて炊くだけで、楽チン。
でもお高いんだよね、雑穀米って。
雑穀米売場に足を運ぶものの、値札を見ればいつも心の中では葛藤がある。
うちの子の預け先でも、玄米ご飯が主食として出されているようだし、体に良いものだから買ってあげなくてはと思いつつ・・・。
買わないと軽い罪悪感にさいなまれることもある。。
お米を切らした時についでに雑穀米売場も見てみようか、といった感じ。
だから、月に一袋使うペースかな。
主人は、食感があまり好きでないようだ。。
そんな位置付けなので、買い忘れたら、まぁいっか、また今度買えば。。と、割り切れちゃう位のモノだったりします。
あってもなくてもいい?!微妙な位置付けの雑穀米。。
雑穀米の喫食率を問うたデータを見てみましょう。下記の表はピジョンインフォさんのデータを元に作成しました。
[table id=1 /]
これが多くの人が抱いている雑穀米の認識かと思います。
「たまに食べる」という声が半数を占めて1位。
次に多いのが「定期的に食べている」層。
やはり雑穀米は割高なので、簡単に栄養を補給できるとはいえ普段の食事に取り入れるのはハードルが高いというのが本音。
一般的に、食感や歯触り、見た目を楽しむご飯として、プチ贅沢要素の強い嗜好食品と言えそうです。
雑穀米を熱心に購入する層は、家族のために少しでも栄養価の高いと言われているものを毎日食べさせたい、
そう思って購入する方が多いのではと思います。
なんとなく雑穀系ってカラダに良さそう~っていう声も多い気もしますが。
色の濃い食物は栄養価が高い・・・と耳にすることもありますよね。
雑穀米に含まれる穀類の一部
ここでは栄養分については割愛します。
これだけ穀物の名前がズラリと並んでいたら、体に良さそう・・・!と思わずにはいられないです。
十六穀米や八穀米、たまに二十一穀米というものまで目にしますし、ヒエやキビだけバラ売りされているものも見掛けます。
また、スーパーマーケット協会の統計調査では、
惣 菜
「栄養士が考えた・・」との命名された商品や健康を基軸とした商品(雑穀米弁当)など時代のニーズにマッチした展開は好調。
日本スーパーマーケット協会 平成27年6月 マンスリーレポートより
という様に、惣菜部門での雑穀米弁当が好調に推移するといった動きがみられるそうです。
昨今の健康志向の高まりやタニタ食堂ブームも後押しされるかたちで、雑穀米ブームの波もその一波として押し寄せてきた気がします。今年も雑穀米はウケが良いそうで。
簡単便利に健康的な食生活が手に入れられる、便利な食材として認識されているようですが・・・果たしてその真相は。
過剰な期待を寄せるほどでもない?!雑穀米。
雑穀米ブームをちょっと冷静に捉えてみます。
日本栄養士会では、市販の雑穀米についてこう述べています。
市販されているブレンド雑穀米の中には、
米2~3合に対し、15~25g程度を適量としており、
1食分の栄養成分として考えると、その量はほんの少しの増加量にしかならないものもあります。雑穀米を食べているから様々なミネラルや食物繊維量が十分に摂取できており
1日の摂取目標値は充足しているだろうと安心せず、
主菜・副菜のそろった食事や野菜をたっぷり摂るなど、
バランスの良い食事を心がけることが必要です。
なるほど・・・。自分自身を振り返ると、単に安心材料として雑穀米を購入していた部分はあるのかもしれない。
バランスの良い食事、、色褪せたその言葉にどれだけの主婦が悩ませられていることか。
夕飯を作りながら、これで栄養足りてるんだろうか?バランス的には問題ないのだろうか?肉の量足りてるかな?こんなもんかなぁ?と。
とくにカオジロ家のうちの子は、食が細いからちょっと心配。
現代栄養失調と言う言葉が頭をよぎり、えい!この際、高いけど買っとけ!という決断に至るわけです。
食に「これさえあれば安心!!」という概念はないんだよな、と思い直すのでした。
だから、
消費者が正しい知識を持てば持つほど、これさえ食べとけば大丈夫!という印象を与えるようなパッケージやPOPは、逆に信用を失う時代がやってくるのだなと思います。
食品表示法じゃないけれど。
一日の野菜摂取量や指標がだれにも簡単に分かれば良いのに。
義務教育の中で家庭科の授業を、ちゃんと受けておくんだった。
教えてくれなったことに憤慨する以前に、
自分で疑問を抱き、自分で情報を取りに行き、情報を選択することが求められる時代が
わたしたち消費者に求められている、そんな気がします。